サバ

キャドー湖の失踪のサバのレビュー・感想・評価

キャドー湖の失踪(2024年製作の映画)
4.0
これはすごく良かった。
好きなタイムスリップもん。

舞台となるのは、キャドー湖。
湿地帯で、「ザリガニの鳴くところ」みたいに移動はボート。
主人公のエリーは、母、義父、義妹と上手くいってなかった。会ったことも無い、本当の父親のことが頭から離れない。
母に家族なんだからと言われても反発する。
そんな時、義妹のアンナがキャドー湖で行方不明になる。
停めていたはずのボートが無くなり、エリーは、1人アンナを探しに行く。
一方パリスは、母と一緒に乗っていた車が湖に落ちて母を無くして、立ち直れなくなっている。

この、エリーとパリスを交互に描いている。
不思議な現象が起こるキャドー湖。思わず、2人の時間が交差する。


ネタバレ注意⚠️










母からエリーの本当の父親は、行方不明になった、私達を捨てたのよ!と言われ、ショクを受ける。過去にタイムスリップしたエリーは、アンナがその過去で、ちゃんと人生を生きてきた事を知る。
結婚をして、教師として皆から慕われ、息子も授かる。この息子がパリス。
エリーの本当の父親であるパリスは、現在の世界に迷い込んでしまい、過去の世界からは行方不明となっていた。決して自分捨てた訳ではなかった。
アンナは、自分のおばあちゃんだった。
しかも、少女のアンナを助けたのは、過去に行った、息子のパリスだった。

何が一つ欠けても、今の自分達はいない。
義妹のアンナとはちゃんと血が繋がっていた。
ここら辺は、ややこしいけど、胸熱でした。
必死に元の世界に戻ろうと頑張ったパリスだけと、現在の世界で死んでしまう。
これは切なかった。
サバ

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