作曲家シューマンと妻クララ(キャサリン・ヘプバーン)の半生を「肉体と悪魔」(1925)「仔鹿物語」(1946)のクラレンス・ブラウン監督が描く。主題曲はトロイメライ。
トロイメライが好きなので鑑賞。大きな盛り上がりはないが、丁寧に作られた静かな感動を呼ぶ映画だった。住み込みで弟子入りしたシューマン、リストとの友情など、有名な音楽家たちの関係性を初めて知った。
劇中のピアノは二十世紀を代表するピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインによる演奏音があてられている。
同年の「悪魔の往く町」「Tメン」と同じく、効果的な音の演出が用いられている。この年の流行だったのだろうか?