みや

シンペイ 歌こそすべてのみやのレビュー・感想・評価

シンペイ 歌こそすべて(2024年製作の映画)
3.5
1日1回にはなったが、まだ先行上映中。
地元がロケ地になっているので、見知った場所が度々出てきて「おお、あそこをこう使ったか」という発見の面白さと、自分のような世代にとってノスタルジーに浸れる場面も多々あり、トータルで2時間楽しく観ることができた。
1人の人生をそのわずかな時間で描くので、どうしてもダイジェストにはなってしまうのだが、中山晋平がどこに矜持を持っていたのかは、監督もご自身を重ねられたのだろうか、しっかりと描かれていた。
あの曲もこの曲も中山晋平だったのかということを知れて、日本のフォスターと呼ばれるのも素直に頷けた。とりわけ、東京音頭のエピソードは「まさしく」の思いだった。
西条八十との二人三脚の曲づくりの場面で、表現者として譲れない部分と、クライアントからの要望との葛藤がよく伝わってきた上に、「それをこう乗り越えるか!」というのが、自分としては、一番よかった部分。
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