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ファニーゲーム U.S.A.のクリームのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム U.S.A.(2007年製作の映画)
3.7
ハネケ監督の作品としては、ラストに捻りはありませんが、やはり観る側が嫌だなと思う事をしてくるスタイルでした。1997年「ファニーゲーム」とほぼ同じ内容のハリウッドリメイク版。監督·脚本もミヒャエル·ハネケ。私はオリジナル版は、観て無いのでこちらが最初。
夏の休暇を利用して別荘に訪れたアン、ジョージ、息子の3人家族と愛犬ラッキー。 隣の別荘に滞在しているフレッドとイヴ夫婦は青年2人組を連れてきているようだったが、どこか様子がおかしかった。





ネタバレ↓




イヴに頼まれて卵を分けて貰いに隣に滞在していると言う青年のひとりが訪ねてくる。アンが、卵を渡すと落としてしまい、更にアンの携帯を水没させる。にも関わらず、まだ卵を要求。アンと一緒にイライラしながら、観ているともう1人も現れ、ゴルフクラブで愛犬を殴り殺したり、夫ピーターの足を折ったり、アンに全裸になる事を要求し、息子は、クッションカバーを頭から被せます。嫌だなと思う事をして来るのが上手でした。
ゲームを進めるポールとピーター、銃を放った相手は、嫌な予感的中の息子。姿は映さないけど、倒れててTVに大量の血が飛び散っている。彼等が居なくなったので、アンが脱出して助けを呼ぶ事にしますが、罠に決まってる。まんまと捕まり、一家は全滅。次の獲物、船でやって来た家族の元へ行き終わります。
スリラー映画でありながら、犯人を銃で撃っても巻き戻しが出来るという謎の設定が、ますます苛立つ。そんなの結局、誰も彼等にかなわない。
観客を不快にさせる事に全力を尽くすハネケならではの作品。そんなに面白みは正直感じ無かったけど、オリジナル版はもっとリアリティがあり面白かった様です。それもキャストがこちらは、有名俳優を使った為、リアリティに欠けたみたいです。
私は、ハネケのラストに考えさせる作風が好きなので、この映画は、その余地がなくてちょっと寂しかったです。
1つ気になったのは、夫婦が息子を失ったのに取り乱さないのが不思議だった。普通、目の前で幼い息子を銃殺されたら、狂うと思うんだけど…。まあ、そこが趣旨じゃないからって事なんだろうけど。


⚽W杯
🇫🇷🇦🇷3-3(2PK4)
長い激闘の上🇦🇷の優勝で幕を閉じました。最後まで手に汗握る試合展開で良い試合だったと思います。が、最初から、🇦🇷に分がある試合でした。PKさえ献上しなければ、もっとすんなり決まったのに…。私はこの試合で、🇫🇷のエムバペ選手が大好きになりました。良くあの負けムードの中やってくれたと思います。彼は、⚽をただただ楽しんでいた様に見えました。
大会を通して、世界の差が無くなって来ているのが良く解りました。ただ必要以上のラフプレイをしなければ勝てないって言うのは、正直観たい⚽じゃありません。選手生命だって短くなってしまう。そこら辺は、何とか修正して行って欲しい。そんなプレイに負けないで欲しいと心から思います。
応援していたチームは、敗退していたので、どちらが優勝でも別に良かったのですが、最後に楽しませてくれたエムバペ選手、ありがとう。

そして、大会を通して、私にお付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました。皆さんのお陰で大会がより一層楽しかったです🙇
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