このレビューはネタバレを含みます
父親も母親も、どこか幻想の「まこちゃん」を見てたんじゃないかって思うくらい本人が何を望んでるか考えてなさそうだった。本人が喋ってるのに横から親が答えちゃうのとかさ…
毎年資格の本買ってくる父親、お棺に論文入れる父親…グロテスクすぎる…無理…自費出版した本とか占いの本とか入れてやりなよ…
だんだんおかしくなる自分のこと、お姉さん自身も何が自分に起こってるかわからなくて怖かったかもしれない。等身大の気持ちを話せるお友達はいなかったのかな。家族だけでなく、外部の人たちもまた理想の「まこちゃん」像を彼女に押し付けたのかもしれないなって、友人が1人も出てこないところを見て思った。
どうしたらよかったか?の答えは全然わからないし、たぶん成功例って千差万別個人差によるものだから、一例一例全然違う結果になるんだと思う。強いて言うなら第三者を早めに入れるとか?でもその個人をこの壮絶な家族という檻に引き込むの、恐ろしいよな…
翻って自分は?って考えると、もし今わたしが統合失調症になったとしたら、親は受け入れられないと思う。だから、グロテスクとか言いつつあの両親のこと心底は責められない気がしちゃうんだよな。時代っていうのも絶対あるよね。両親や祖父母の生きた時代はより過酷だったんだなぁと思う。ただ、最後まで面倒見る気あったんだよね?とは監督の両親に聞いてみたい気はする。概ね自分らのが先に死ぬのわかってて治療受けさせなかったの?だったらその後は監督に丸投げ?あれだけ事実から遠ざけておいて?なんかそれは虫が良すぎる気がしちゃう。一部外者としてそこは腹が立った。