統合失調症を患った姉と父母を20年撮った弟(監督)のドキュメンタリー。
極めてプライベートな内容ですが、20年という長さと故の救えなさになんともいえない気持ちに。
もう少しなんとか出来なかったのかと思う反面、発症した時の時代や考え方次第で、運命が変わってしまうことを突きつけられるが、写真に映る際、還暦過ぎた姉の子供のようなポーズに少し救われた気もした。
県内では後発の上映ながら、会場はほぼ満席。
上映前、各地で聞き取りにくいという意見が配給に伝わっている旨が説明され(要は会場設備の問題ではないと言うこと)、制作と配給で字幕を付けるかどうか慎重に検討中との事。字幕を付けると印象が変わってしまう懸念があるようですが、実際に見てみてそこまでは気にならなかったし、方言や年配の方特有の喋り方や声量はドキュメンタリーならではなので、ユニバーサルな観点はありつつも、字幕は無くていいかな。
2025-032-031