このレビューはネタバレを含みます
弟（監督）が家を出たこともあるけど、カメラのこちら側としてあの家・三人に何年も対してきたからか、最後の父との対話は「家族」とは別の関係性に見えた
「どうすればよかったか」
には、実際のまわりの対応が姉の人生にとって最善手ではなかったはずだっていう前提が含まれてるように思うけど、
お葬式での、父の「娘にとってある意味では充実した人生だったと思う」
棺の前、伯母さんの「すぐそっちに行くからね」、姉の鼻をつんと触る父の仕草から、皆それぞれに姉を大切にしようとしてきたのだなとは伝わってきた。
ラストの監督の問いに対して、少し考えて「失敗したとは思ってない」と答えた父の言葉を聞いて、
そうか、もう「どうすればよかったか」と考えることしかできないのかと突きつけられた。超動揺。
姉自身がじっさいにどう考えていたのかはわからないし、
父からしたら、その時時で自分（たち）の希望と娘の希望をそれなりにかなえてきて、最善ではなくてもかわいい娘と長い時間を一緒に過ごせたということが残ったわけで、、
