るい

里見八犬伝のるいのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
3.8
2022.12.07-----
DVDをGETしたので再鑑賞💿

小説「南総里見八犬伝」をベースにした時代劇ファンタジー。静姫が八犬士たちと共に玉梓に立ち向かうっていうアクション活劇でとっても面白い。

実は真田さんご自身が「アクションスター」と呼ばれる事に違和感を覚えこれ以降は出演作品の方向転換をされています。

海外作品の「皇家戦士」と悪役を務めた「必殺4」を除けばアクションだけに特化した王道作品はこれが最後ですね。

◆光るアクション
真田さんは俳優の一つのスキルとしてアクションの鍛錬をされてるんですが…やっぱりね、ずば抜けてすごい。暴れ馬の扱いも、ワイヤーアクションも、鎌の使い方も本当かっこいいよね。
真田さんの使える武器は刀だけじゃないんです。聞いてる?ハリウッド!

◆姫ポジション
真田さんの役は犬江親兵衛。八犬士の一人なんだけど、さらわれるわ、助けられて馬に乗せられるわ、やたら露出度の高い服を着せられるわで完全に姫ポジション。
なぜ戦闘服が前も後ろもシースルーなの。薬師丸ひろ子さんの静姫を食ってかかる可愛さ!いわゆるダブルヒロインでした

◆個性的な八犬士たちとそれぞれの愛
千葉真一、志穂美悦子、京本政樹、真田広之と色濃いメンツが揃う。
志穂美さん演じる犬坂毛野と妖之介の戦闘シーンでは壁面にクリムトの「接吻」を模した絵が描かれている。京本さん演じる犬塚信乃と義妹の浜路との恋の行方も切ない。全体的に愛についての作品になっている感じ

◆圧倒的な存在感を放つヴィラン
夏木マリさんの玉梓はインパクト大。忘れられない見開いた目、あの化粧、血の風呂ー!妖艶なんだろうけど、なんかおどろおどろしいって感じ。いや、最高です。他の悪者たちも煌びやかな衣装がよかったね

◆超豪華なセットと広大なロケ地
なによりもセットがすごい。広いから皆入る、遠目から撮影されてたりするとあちこちでアクションが繰り広げられてて贅沢。ロケ地も広いからスケール大きいなって感じるし、演出も豪華。私は時代劇的な撮影大好きなのですごく良かった。

とっても大満足の作品でした🤭

2021.09.07-----47RONINはファンタジーな時代劇だったけど、里見八犬伝は時代劇ファンタジー!8人の同士を集めて敵と戦う姫さま、王道展開で面白い。真田広之も京本政樹も瑞々しいし、薬師丸ひろ子はピュアピュア。突然のラブシーンには笑ってしまった。映画というより舞台見てるみたいな作品。さすがJAC。最後の30分は特にツボでした。」
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