るい

大菩薩峠 完結篇のるいのレビュー・感想・評価

大菩薩峠 完結篇(1959年製作の映画)
4.3

これぞ大菩薩峠!3/3


内田吐夢監督の大菩薩峠、最高に面白かったです。もし、市川雷蔵版見てよーわからんかったな…とお思いの方、是非こっちを見て下さい。頼む!

今回は(も)忠犬ムクちゃん大活躍。ムクはお玉、今は名前を変えてお君ちゃんだけど彼女の飼い犬。悪いやつに噛み付いたり、落とし物をお届けしたり、道案内したり、とってもお利口さんなのです。

一時、なぜか竜之介と旅もしててその時彼には噛み付かなかったのよね。竜之介も不思議なやつよね。

そして机竜之介のやばさは彼に語らせるのではなく、いかに周りの人生が狂っているかを見せる事でより引き立つ。この描き方が、内田吐夢版の良さ。

兵馬演じる錦之助さんがさ、まだ若い頃できっらきらで可愛いのなんの。今回は捕まってしまって脱獄からの仇討ちー!なんだけど、脱獄はやっぱいけんし、仇討ち終わったらちゃんと捕まりますっていう律儀男。

あとは、あれだ!与八。竜之介の子供をちゃんと育ててるのよ、大菩薩峠で。彼は竜之介のお父さんに拾われて育ててもらった恩があるから、あんな竜之介でも見捨てられんのよな。

大菩薩峠は主人公はじめ、だいたいなんやねん!ってなりながら楽しむ作品なので、是非困惑しながら見て下さい🤭✨
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