海、空、母
青、蒼、幻…
青かった。とにかく青が印象に残る。
亡くなった母との想い出をたどり、追憶の彼方へと旅をする主人公の話。
悲しい物語なのに綺麗。
回想シーンは、“幼い頃の自分と現在の自分が同じ画角に入る”という面白い構造。どっちの自分が幻なのか時間軸が曖昧になるのがいい。
一瞬、主人公はもうこの世にいないんじゃないか?と思ったシーンがあった…。
病気でもう先が長くない母に精一杯の愛情を注がれる一人息子。抱きしめて欲しいのに病気が移るからとそうして貰えないのが切ない。
ユタの交霊術は怪奇でギョッとなる。急にホラーみたいになるのインパクトあった。
あの世とこの世を繋ぐ道を彷徨っているかのような不思議な感覚になる映画だったな。『青幻記』という題名が見事にマッチしてる。
言葉よりも映像で語る作風。
「おかぁさん…」と儚げにつぶやく高廣さまの姿が忘れられない。
この作品が観たくて今回CSに加入してみたの♪
目的達成できて満足したっ!!!
【CS/衛星劇場】