ダミアン君に恋してる

リングのダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

リング(1998年製作の映画)
5.0
「リング」と「サークル」の違いって何だろう…?そう思って調べてみた。

リングは◯で、サークルは⚫️

リングは真ん中が空いているのに対し、サークルは空いていない…という定義らしい。

今作でいう「リング」は紛れもなく井戸の形状を表していると思うし、井戸の中から天井付近を仰ぎ見ると本当にぽっかり穴の空いた輪っかのカタチに見える。

ここから貞子の能力は解き放たれる───


今回しっかり観直してみたわけだけど、やっぱり傑作だった。

無駄が一切なく、構成や画が綺麗。

怖いは怖いんだけど、それよりも映像芸術の面で心が動かされた。

呪いのビデオの内容を2人で巻き戻したり解析してるシーンが好き。ここ、少し長めの尺で、モニター画面と2人が交互に映るとこを繰り返す重要なシーン。モニター画面をずっと眺めている状態の青白い顔の2人を見ているだけで、こちらまで呪い(まじない)にかかりそう。刻一刻と過ぎていく時間が決して止められないものとして陰鬱に感じられるシーンだと感じた。

鳥肌が立ったシーンは2箇所。

テレビの電源をオフにした瞬間に背後に写り込むアレと、テレビ画面を1人で見つめる◯◯に駆け寄る瞬間。


「そのビデオを見た者は1週間後に死ぬ」


\そんなバカなぁ〜/
\そんなこと絶対あるわけないじゃ〜ん!!!/

が、もし本当だったら…の、生理的な恐怖。


まだまだネットワーク環境が完全に整っていなかった当時の時代背景から考えると、ビデオテープといった映像記録媒体というものは、今よりもっとミステリアスな存在だったに違いない。未知な可能性を秘めていそうで、見方によっては恐れすら感じる。そこに目には見えない超能力という要素が混じり合って良い化学反応をみせたんだろうなぁ。

『リング』はホラーなんだと思うけど、それ以前に見応えのある良質のミステリー(サスペンス)だね。

俳優陣も皆マストでベスト。

世界を恐怖のドン底におとしいれた貞子と、世界の頂点へ上りつめた天下の真田が共演しているアップダウン対照的な奇跡の一作*☆

本作のもつ影響力の圧倒的強さ。Jホラー作品群を顧みても唯一無二の存在であると認めざるを得ないゆえ、ここで評価MAXあげねばいつあげるんだっ!?ということで、スコア5.0へ格上げ!

貞ちゃんにはホラー映画界の愛されキャラとして、大変かもだけど、井戸の中で辛抱強く出番を待ちつつ、いつでもスタンバイOKな状態でいてもらいたい♡♡♡


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【過去レビュー】

〜2017.5.21〜

せっかく感想を書くなら観ちゃえ~♪って事で久しぶりに鑑賞してみた☆

今や貞子の事を「貞ちゃん」と呼び、大好きなホラーキャラクターの一人として愛着がわいてしまっている為、昔とは少し違った気持ちで鑑賞していた自分がいました。

あ♪貞ちゃんでる…でるぅぅっ…!!って分かっていても、いざ脅かすシーンでは何度も鳥肌が立ちました!!ホラー映画を観てて鳥肌が立つのなんて、いつぶりでしょうか?ワクワクするのにゾゾゾってなる感覚…何ですかこれはっ!!?

恐怖で脳内ミラクルハッピっぴ~☆

やはりこの作品ただ者ではなかった…素晴らしいっ☆

「ビデオテープ」っていうアナログ感がめちゃくちゃ怖いですね。DVDじゃきっとダメなんですよ、ビデオで画質が粗いからこそ気持ち悪さが出るんです。ブラウン管テレビの小ささも雰囲気あって良い!!

旅館やロッジでのシーンも誰もいない静けさがあって不気味…自宅部屋のシーンでさえ暗ぼったくて気味が悪い。改めて、音の少ない静けさと暗闇の使い方で怖がらせるのが上手いなと思いました。テレビの砂嵐の音や、バイオリンの不協和音の音色の怖いことコワイこと…

井戸をシンボルとして使ったり、彼女が画面からカムアウトしちゃった後に這う"貞ちゃんロード"(私はこう呼んでいる)が畳の上だというのも日本独特の味が出ていて良いなと思います。

キャスト陣もとことんハマり役!

く~るぅ~♪きっとくるぅ~♪のエンディングテーマって凄いノリノリな曲ですね!?内容に関わらず案外スタイリッシュな終わり方でカッコ良かった☆

《リング》
ーそれは貞子が見ていた最後の景色であり井戸を象徴するもの、そして呪いが途切れること無く続いてゆくという暗示…

*☆キーワードは『呪いのビデオテープ』*☆



◎今年もUSJのホラーナイトへ遊びに行きたいなって思った♪待っててね、貞ちゃん♡その前に、今から私の部屋にいるLIVING DEAD DOLLSの貞子様を棺から出して復活させてあげようと思いま~す♡