渋谷悠さんといえば、細かい機微を突く多くののモノローグ作品があり、なんとも言えない後味が持ち味で、読んでよし、観てよし、演ってよしの太鼓判作家さんです。
そんな渋谷さんの初長編映画とのことで、楽しみにして観ました。モノローグの印象と違い、この映画は全体的に色調もきれいで、明るめののエンディングがよかったです。
卵焼き入りのおにぎりのシーンくらいから涙腺が刺激され、美晴がワンピースを着てワイナリーに行くシーン、舞台さながら3者の想いのかけ合いのシーンまで、私の目から雨続きでした😭
なぜにこれほど泣けたか?
演劇的なキャラクターの心情描写がドンズバだったからかなと思います。
透子さんと夫との出会いとか、父息子の衝突の詳細などは描かれていませんでしたが、美晴の変化にフォーカスしたために、感動が強くなったのかもしれません。
逆に、この映画を見て、演劇の可能性を感じました。