ジャン・バルジャンはたった一切れのパンを盗んだ罪で19年間服役し、仮釈放中にまた盗みを働いてしまう。
しかし、その罪を司教は庇って許した。
司教の許しに触れ、すっかり改心したジャン・バルジャンは民に寄り添う優しき市長となるが、囚人時代に目をつけられたジャベール警部から追われ続ける。
そんな中で、ファンテーヌという女性とその娘のコゼットに出会ったジャン・バルジャンは市民が革命の火を燃やした激動のパリを生き抜いていく。
初鑑賞をスクリーンで観れて良かった。
あらすじは最初の方だけ、アン・ハサウェイがすごいということだけ知っていたが、想像以上に壮大な物語に息を呑んだ。
勝手にフランス革命くらいの話だと思ってたら、1832年の六月暴動をモチーフとしているらしい。
上映時間は158分と長めだが、寧ろ短いくらい。
もっと観ていられるし、ミュージカルというのもあってテンポ良く進みすぎていて、もう少しじっくり観たかったというのが正直なところ。
ただ、登場人物たちそれぞれの人生が交錯し、時代と共に繋がり合うストーリーは流石名作であると感じた。
ミュージカルははじめは慣れなくて、「お前そこでも歌うんかい?」と思っていたら、ほとんどのシーンで歌っていて…笑
同じメロディーすぎるのも、場面によって変えればなお良かった、とも思ったけど、少しずつ慣れていったのもあって、最後は感動の渦に。
日本人だけど思わずフランス国旗を掲げたくなった。
アン・ハサウェイは勿論凄かったけど、みんな良かった。
演技も歌もキャスティング最高すぎる。
歌ってやっぱり世界を救うんじゃないかって本気で思う。
時代は移り変わっていくけれど、芸術は残るからね。
絵画にしろ、小説にしろ、音楽にしろ、映画にしろ。
芸術に感動できるこの気持ちを大切にしていきたい。