1972年、ミュンヘンオリンピック開催中に起きたイスラエル選手村でのテロ事件を、当時五輪中継していたABC放送のスポーツ局クルーたちが生中継することになった物語。
テレビ局クルーの視線から描かれており、90分尺ながら、各人の喜怒哀楽が多様に表現されている。どうしても報道局に主導権を渡したくない、何が何でも我々でスクープするんだというクルー達の覇気は、思わぬ方向に進んでしまう。
昨今、オールドメディアの衰退&ニューメディアの台頭の時代などとも言われるが、個人個人がメディアとしての役割を持てるようになった現代こそ観るべき作品だと思う。