ミュンヘンオリンピック事件をマスコミ側の視点から描いた作品。
空調の効いていない薄暗い部屋に、視聴率を取って名を挙げたい欲望や現在進行形の犯罪現場を中継することに対する躊躇いが煙草の煙とともに渦巻く…
ジャーナリズム精神VS倫理観。
事件を中継するのは報道班ではなく、スポーツ班というのがミソ。映画の緊張感と直結したグルーヴがエキサイティング。
斬れ味抜群な導入部に、物語の決着。確かに単調な箇所…
『セプテンバー5』第一報からジャーナリズム魂に火が付くスポーツ局クルーの視点で事件を報道戦線として描く。手ブレ映像のカット捌きで煽る緊迫感と当時の機材技術などTVの裏側も興味深くて最後まで釘付け。ス…
>>続きを読む202512#143
どんな悲劇であっても当事者関係者以外にとっては、消費するエンタテインメントに過ぎないのだろうか。
なぜ報道するのか、なぜその報道を観るのか、という問いをこの映画を観ている間…
9/5、ドイツで行われた夏のオリンピックで銃声が響いた。「黒い9月」はイスラエル選手団を人質にした。ABC放送に勤める主人公は初のオリンピック生中継の技術を使い、テロリストたちの動きを放送していく。…
>>続きを読むメタ的でない、俯瞰で見られない
現場の限られた視点が嫌な臨場感
突入の様子を中継するとはどういうことか
初めてのことで想像が及ばないのが新鮮
平和と友好があっさり踏みにじられるのも
踏みにじった…
今年初めに『ミュンヘン』を観て(そして9月にミュンヘンを訪れた)、1972年オリンピックのストーリーには馴染みがあり、それがこの映画のドラマ性やサスペンスをいくらか損なっているのかもしれません。それ…
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