らんらん

江戸一寸の虫のらんらんのレビュー・感想・評価

江戸一寸の虫(1955年製作の映画)
3.5
三國連太郎主演の時代劇ドラマ
助演に新珠三千代、瑳峨三智子、山形勲、河野秋武ら

【あらすじ】
幕末動乱の時代が舞台
三國連太郎は旗本で奉行所の役人をしていましたが
異人が罪を犯した事件において幕府上層部のおよび腰な判決、態度に不満を持ち
職を辞してグレた生活を続け、吉原から新珠三千代を身請けして暮らしています

三國は元のお役目がら裏金情報に詳しく、そこに目をつけた攘夷党の新徴組(河野秋武ら)からスカウトされます
そして次々とゆすりたかりにより軍資金を手に入れてきた三國は当然のように御用となり長い牢屋生活

そんな間にも時は流れ三國が釈放されたころには時代はすっかり変わっており、、、

【感想】
んーー、大作風、名作風って感じ
お金かかってそうな映画だし尺もながいし、頑張ってるんだろうけど
面白いかと言うとそうでもないというか、、、なんかフラフラはっきりしない映画だった

もちろんそれを意図してやっているところもあるんだろうけどイマイチ良くなかった
わかるんだけどわかりたくないみたいな、変なモヤモヤを感じちゃう

つまり、あまのじゃくな主人公の映画!
自分の信念みたいなのがないので時世や気分でコロコロ考えが変わる
でもまあ命をかけてあまのじゃくしてるんだから大したもんだよね

あとは新珠三千代ががっつりヒロインしていて出番が多い点では良かった
苦労しっぱなしで報われない女の役、質素な格好していても美しさは隠せない、あのスマイルがほんと好き

瑳峨三智子は立ち位置がよくわからなかった
重要そうでもあるしただの脇役みたいでもある
新珠三千代とは正反対に煌びやかな振袖姿、帯の結び目が大きなリボンみたいになってるのが凄く印象に残った
らんらん

らんらん