もこもも

サンセット大通りのもこもものレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
3.9
無声映画時代のスター女優ノーマ・デズモンドと売れない若手脚本家ジョー・ギリスによる悲しい愛憎劇を描いた作品

ノーマ・デズモンドを演じる
グロリア・スワンソンの鬼気迫る
演技力に鳥肌が立って夢中になった
かつての栄光時代を引きずる
デズモンドが狂気的で哀れで切ない
ギリスの想いを寄せるベディへの
言葉がどれもキザでかっこいい
物語の最初から最後まで
ずっと得体の知れない違和感といか
不気味な雰囲気があったのも印象的

なんといってもラストの展開が凄まじい
ベティへの恋心は本物やのに、
友人のためなのかベティを
突き放すような行動をとった後、
デズモンドから離れようとする
ギリスの行動は身勝手ではあるけど、
不快感はなくカッコよさを感じた
ギリスへの恋に縋り付くデズモンドが
哀れで悲しくて胸が締め付けられる
ギリスを殺してしまった翌日、
階段を降りるラストのデズモンドの
狂気的で迫真の表情に心奪われた

マックスは他の作品でも見たことが
ないような独特なキャラクターで
終盤の元監督&夫発言はだいぶ驚いた
どんな心境でデズモンドに尽くし、
デズモンドのギリスへの恋心を
捉えていたのか気になる
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