殺しのスキルを持たないCIAの分析官が妻の命を奪った国際テロ組織にたった一人で復讐する。国際テロ組織へスピーディに迫るさまが疾走感あり痛快。またラミ・マレック主演というタイプキャスト感ないキャストの人選も新鮮だった。まさに作品のウリは”凄まじいスピード感”だと感じた。分析能力など頭脳や行動力を駆使してストレートに追い詰めようとするヒーロー映画的な快感もある。主人公像が完璧超人ではなく、スキルにハンデがあったりユニークさを持ち合わせてるのも良い。可も不可もないバジェット系大作エンタメ映画としての大風呂敷や世界観のミクロからマクロへのインフレ化など既視感を背負いながらも、それすらも絵的に放り投げてくれるスケールなり物語的快感があった。