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初恋のmizukiのネタバレレビュー・内容・結末

初恋(1997年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

「初めて好きになった人が初恋というわけではない。学生時代に周りに流されて好きになった人は初恋とは言わない。」的な、初恋の定義をしてから始まる。いきなり物語が始まるかと思いきや、半分くらいまでウォンカーウァイがプロデュースしましたよとか、現場の雰囲気とか、脚本の解説とかぴーちくぱーちく色々言ってて面白い(笑)

プロデューサーって色々な関与の仕方があると思うけど、これはだいぶ関与してそう。ウォンカーウァイの思惑なんだろうな。監督二人って感じだよね。この挑戦的な感じ、結構好きだったな〜。

エリックコットの「恋愛はリンゴの皮を剥くのと同じだってさ。一旦剥いたらあとは腐るだけ」という言葉を聞いて、最初は全然意味がわからなかったけど、恋愛は始まったら終わりが来るということか。ウォンカーウァイ作品に必要な思想の持ち主ってことなんだろうなと思った、エリックコット。いっそのこと始まらなかったらいいのにと、両片思いで曖昧な、子供な恋だか大人な恋だかわからない状況を美しいとするのがウォンカーウァイだよなあ。
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