このレビューはネタバレを含みます
前半と後半で別々の面白さがあったが、私は両方にはまった。
よく知っている構図とナレーションではじまる冒頭から、シャアの一瞬の閃きによって知らない展開に広がっていく様がわくわくする。
ソロモン攻略でシャアとガンダムが起こしたサイコミュの奇跡は、作品を経るごとに大規模になっていくサイコミュの奇跡を受けて「これくらいやっても良いだろ」みたいな態度を感じる。シャロンの薔薇がララァに関連するものだとしたら特に。
エヴァみたいなガンダムが作られるんじゃないかという声には個人的に疑いを持っていたが、宇宙世紀の世界観を破らない範疇で宇宙世紀の技術でエヴァみを出してきたのは流石。歯があるで笑いそうになった。
連邦機のカメラバイザー破砕からの中のカメラを光らせてくわっと頭をこっちに向けるシーンとかは顕著に「ガンダムの中で一番エヴァ」な描写だなと思った。
後半の物語は演出が好きで、内容を超えて惹き込まれるシーンが多々あった。デザインも色多めで可愛い。宇宙世紀のおっさん達と比べるとラブリっちとめめっちくらい違うが、そこがまた面白い。今後この子達と一番関わることになるであろうシャリア・ブルだけいけてるお兄さんになってた。
アルファサイコミュとかオメガサイコミュとか、スタジオカラーはこういう全ての男子中学生とその成の果てが大好きな単語作りをわきまえてくれている。