ベビーパウダー山崎

Demon City 鬼ゴロシのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

Demon City 鬼ゴロシ(2025年製作の映画)
1.5
初っ端から竹中直人が出てきた時点で相当厳しい。マイナス500億ぐらいのスタート。幼い女好きのクズというリアルでのイメージが役柄にまで侵食している東出くん。なんだか残念な役者になってしまったね。
どこを切っても悪人しか出てこないが、その劇画チックな悪人を誰もが型通り(分かりやすい顔芸ありき)にしか演じられず、いまだにこんな古びた悪キャラ設定で押し通そうとしているのかと地獄。Vシネの本物感があればまだ納得するけど、テレビドラマな役者がイキっての悪党風情は見ていられない。
結局は工夫も躊躇いもない親子のお涙ベタ、もうこんなのパロディとしても十分キツイのに、作り手だけは終始、真顔というのが更に絶望的な気持ちにさせてくれる。作り手の脳が100年ぐらい冷凍保存されていたならギリ許せるが、金と時間と資源の無駄。日本映画は死にました。