このレビューはネタバレを含みます
エンドロールを見ていたら『原作』っていう項目があったので、「こういうアクション系の話の原作って、読んでて面白いんか?」って思ってしまったんだけど、原作は小説じゃなくて漫画なのね。
そりゃそうか、と納得した。
というわけで、本作はアクション映画です。
一応ストーリー的には復讐劇で、お面をかぶった怪しげな集団に、妻と娘を殺されてしまった男坂田を、生田斗真さんが演じている。
この坂田も坂田で、1人で何十人も始末してしまうような殺し屋だったので、別に善人というわけでもない。
というか、自分は仕事で他人を殺すのに、自分の家族が他人の仕事で殺されるのは許せないってのは、一体どういう理屈なんだろうか。
よく営業マンは営業マンに優しいって言うけど、どうやら殺し屋は殺し屋に優しくないらしい。
まぁとにかく、坂田による淡々とした復讐劇を観ているわけだけど、私は『全日本主人公にピンチは不要協会』の会長なので、坂田が刺されたり撃たれたりする度にげんなりする。
そもそも、敵が大量にいるアジトみたいなとこに単身乗り込んで殲滅するってこと自体が「無茶言いなさんな」って内容なんだから、もっと振り切って、無傷で帰ってこれちゃうくらい圧倒的であってほしい。
私以外に、需要ないのかもしれんけど。
あと、娘さん役の子を初めて観たけど、可愛らしかったし、駿河太郎さんは途中でフェードアウトしちゃう役が多いような気がするけど、好きな役者さんなので、最後まで観ていたかったな。
一方で、演出なのかもしれないけど、歌舞伎系の役者さんが出てくると「この人たちは、普通の日本語のイントネーションで発音できないんか?」って思って笑ってしまうので、ナチュラルに発音したら良いのにって思った。