漫画原作のバイオレンスアクション。
地方都市新庄市。利権を貪る名士たちの裏の顔は、般若、翁、などの古来の仮面を被り、敵対者を暴力で抹殺する闇の組織。
そのやり口は凄まじく、民家に押し入って家族ごと皆殺しにするというもの。
主人公は家族を彼らに目の前で殺されたヒットマン。植物人間状態から甦り、組織への復讐を開始する。
まず闇の組織がおどろおどろしくて好き。これだけでこの映画の独自性を底上げしてます。
ただ、原作漫画の読者としては、再現度は低いと言わざるを得ないでしょう。あのマイナーな雰囲気、それがゆえの異彩を放つ描写は映画化不可能ではないでしょうか。
まあ、キャスト的に原作はただのオッサンなのに映画では美男子だったりの違和感があった程度で、かなりの有名俳優陣が勢揃いしての豪華さはありました。
アクションも、ドンパチ、ナタでの殺戮シーンの連続、不死身の主人公の驚異的な粘りには感銘を受けましたし、ラストの方の日本刀対ナタの立回りは見応え充分でした。