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ライフ・オブ・デビッド・ゲイルのNorykidのレビュー・感想・評価

3.6
死刑制度と冤罪を題材にしたサスペンス。

デビッドゲイルは死刑制度廃止論者の大学教授。持ち前の勢いで、テレビの討論番組などにも出演、声高に死刑の廃止を訴えていた。しかしそんなある日、同僚のレイプ殺人の容疑がかけられたデビッドゲイルは死刑宣告を受けてしまう、というお話。

物語は、とある女性記者がデビッドゲイルから名指しで接見の要請を受けるところから始まります。ゲイルから今までの経緯を聞き冤罪の可能性を見出した女性記者。ゲイルからも無実を立証して欲しいと依頼されるのだが、死刑執行までわずか数日。数日でゲイルの無罪を証明できるのか?

女性記者の周囲で起きる思わせぶりな伏線、正体不明な監視者。接見のたびに明らかになるデビッドゲイルの過去。何やらこの事件には深い背景がありそうな雰囲気で、死刑の日が近づいてきます。

これは観終わった後に、何?どゆこと?となりますね。途中で何となくどんでん返しの結末の想像がつくのですが、所々匂わせぶりな伏線がありすぎて、あの伏線はなんだったんだろう?と、色々考え込んでしまう内容でした。

人によって解釈の幅が出る、そんな深いテーマの作品かと思います。
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