2時間近くとちょっと長いが相当面白い。路地裏にある(移動で大通りに出るためには正面の長い細道を歩かなければならない)占い屋敷がとても優秀なセット。
アルトゥーロ・デ・コルトバがレティシア・パルマと自室で鏡越しにワインと銃のやり取りをするくだりの互いに一筋縄ではいかない洒落た感覚や、小屋でのレオン・ロマーノとの銃撃戦の活劇センス(弱々しい銃声がかえって殺人の重さを語る)といい抜群のノワール。
ラストだが、新聞売の老婆に金を渡すところで〆るべきと思う。遺体安置所で死体と対面するシーンは確かに驚きはあるが、これも十全に活かすなら自白より前に対面させるべきじゃないか?