BK477

ザ・ロックのBK477のレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.3
~ 数十年に1本級、まぎれもない大傑作の一つ ~

いつかの洋画劇場とかで見て以来、何度見てもおもろい
90年代を代表する傑作の一つであり、
THE・アクション映画とも言うべき、世紀の傑作の部類。 アクション映画というものをよく知らない人にオススメするときに真っ先に名前が上がる作品の一つではないかと思う。

昔は全然わからなかったけど、ショーンコネリー起用ということもあって、実は007へのオマージュが豊富。(そういえば007にも潜水マシーンを使った水中のシーンとかあったあった!)

主人公のキャラを印象づける冒頭の科捜研(?)シーンから非常にキャッチーで良い。見返して気づくが、目玉であるザ・ロックへの潜入は中盤過ぎで1時間ぐらい経ったあと。 それでもマイケル・ベイ作品は画作りが良く、中盤までの過程さえもしっかり画になるし、魅せる。
この映画はシャワー室のシーン"だけ"の映画では決して無い。

本作はニコラス・ケイジの知名度を爆発的に広げた出世作の側面もあり、
この頃のケイジはまさに絶頂期。 立て続けに大ヒット作に恵まれていた。 近年では、ダニエルラドクリフとかイライジャウッドみたく、キテレツな映画ばかりに出ている怪奇俳優としてのイメージが強いけど、私たちの世代にとってはニコラス・ケイジは結構ヒーローだった。 この頃の演技はすごい好きだったなぁ…としみじみ。

敵役となるのはエド・ハリス。 彼の代表作は本作かスターリングラードのどちらかを挙げる人は多いと思う。
非常に美味しい役。 最初から最後までずっと格好良い。

エド・ハリス指揮下の兵士たちも、けっこう有名な役者が多い。
エド・ハリスの右腕となる忠臣、デヴィッド・モースも凄く良いし、
「今そこにある危機」「エイリアン4」などで海兵隊員ばかり演じているレイモンド・クルス(ブレイキングバッドのトゥコでおなじみ)が、またしても海兵隊を演じている。

そして、音楽もすごい。この映画の曲は今でも日本のバラエティ番組で使われることもある名曲。やっぱりハンス・ジマーすげえ。

割りと取って付けたようなトロッコのくだりは結構浮いてるし(笑)さいごの主人公、注射器どこ行ったの?とか、細かい部分で少しだけ突っ込みポイントもあるが、
それは何度も見ないと気にならないでしょう。

数十年に一本級の、まぎれもない大傑作の一つ。

余談
本作は、後年のビデオゲームにも大きな影響を与えていて、
Call of dutyシリーズをある意味狂わせた元凶かも知れない。
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