あやしいかげ

ザ・ロックのあやしいかげのレビュー・感想・評価

ザ・ロック(1996年製作の映画)
4.0
歳とともにアクション映画をあまり見なくなったが、思えばエクスペンダブルズなどは全て見てるし、正しくは「あまり見ない上に見ても覚えてない」のだと気付いた。
そんな中、ザ・ロックはとても鮮明に記憶が残っている。

アクションそのものは大したことないが、
やや薄味ながら自分の大好物の
「あまり報われないヒーローが悲壮に活躍する」
成分を含有しているし、何より作品を形作る個々のパーツが非常に優れてる。

歴史に葬られた工作員と、英雄の反乱。グッドスピードという名の隠喩。
アルカトラズという舞台。毒々しくも美しい細菌兵器。
ショーン・コネリ、ニコラス・ケイジ、エド・ハリスという"カッコいいうすらハゲ"を上位から3匹捕まえてきたような顔ぶれ。
ハンス・ジマーの音楽も秀逸。
兵隊たちは敵も味方も強そうだし、
反旗を翻す子悪党二人(トニー・トッドとグレゴリー・スポールダー)も憎々しげでいい。

「メタルギアソリッド」はいろいろと本作と重なる部分があるのだけど、影響を受けたりしているのかなぁ。
あやしいかげ

あやしいかげ