はる

暴力脱獄のはるのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
4.0
バンジョーを弾きながらワンフレーズ歌い終わってからのポロリ涙を見たあたりから、見方が変わってきました。
ポール・ニューマンが少年のようで、母親目線で見たらかなり辛かったです。
囚人たちが優しかったので、そこだけが救いでした。


他の囚人に比べると犯した罪は軽いのに刑期は長め。反抗的な態度をとって自ら刑期を長くしたようにも思えました。
それでもたった2年の刑期。大人しくしていればすぐに出られるのに、あることをきっかけに、何度も脱獄を試みるようになります。
早く刑務所を出たい、という単純な理由ではないように見えました。
これもトラウマを抱えた帰還兵がテーマになっているようです。


卵チャレンジの後に気を失った姿はキリストそのものでした。
他にもボスの杖を蛇に例えたりと、宗教的な部分が多かったのですが、この辺りの意味が私にはまだよく分かりません。

他にも面白い部分が含まれているようなのでまたいつか出直したいと思います。
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