生の活弁は初めての経験だった。弁士は片岡一郎さん。そして監督のルビッチも初挑戦だったが、肩の力を抜いて楽しめる作品だった。
ある二組の夫婦の離婚をめぐるコメディ作品だった。弁士が語るアテレコ的な内容が笑えて、作品の面白さが際立ったように感じた。
ミッツィは夫ジョセフに当たりが強く、ジョセフは離婚を考えていた。ある日、ミッツィの親友で新婚のシャーロットに招かれる。そこでミッツィはシャーロットの夫フランツに一目惚れをしてしまう。
そこから、ミッツィのアタックに困惑するフランツ、それを理由に離婚したいジョセフ、夫と別の人との不倫を疑うシャーロット、そしてシャーロットのことが好きなフランツの同僚ミューラーがそれぞれの思惑で動きながら、誤解が複雑に絡み合っていく。
普通のラブコメの様な感覚で楽しめた。ただ、それ以上では無かったかな。100年近く前の作品で普通に笑えて楽しめてしまうというだけで凄いのかも。チャップリンの「巴里の女性」に影響されて作られたとの事でそちらもチェックしなくては。