三樹夫

ルーキーの三樹夫のレビュー・感想・評価

ルーキー(1990年製作の映画)
3.0
80年代的なアクションとイーストウッドが合体してよく分からないものになった1990年のイーストウッド監督作品。話はベテランの頑固ジジイ刑事と若手の刑事がコンビを組んで捜査するという、対照的な二人がコンビを組み巻き起こる騒動とお手本みたいなバディ刑事ものになっている。イーストウッドとチャーリー・シーンがコンビを組むという、今思うとこの世の終わりが来たみたいな人間がコンビを組んでいる。ベテラン頑固ジジイ刑事は若手刑事を頭でっかち青二才のケツの青い小僧と思っていたのだが、意外にもバイクの整備ができると知りそこから信頼関係が生まれていく。『グラン・トリノ』でもそうだったけど、イーストウッドって手に職持っているというか熟練工みたいな人ホント好きね。手に職持っている人間こそアメリカンスピリッツを持つ人間というイーストウッド理論は昔から変わっていない。アメ車をクソみたいな色に塗る奴は許せんと頑固ジジイのお説教。つーかアメ車の旧車を所持してるってまんま『グラン・トリノ』やん。

この映画最大の何これシーンはというと、マゾイメクラシーンであろう。拷問されるのかと思いきやマゾご褒美が始まって、しかも長い。挙句マゾイメクラビデオの鑑賞会までやって性癖やべー。
冒頭よりアクションがあり、その後もコンスタントにアクションが挿入される、10分に1回爆発入れるみたいなゴキゲンアクションものなのだが、アクションは夜のシーンばっかりで正直見えにくい。追いかける自動車窃盗団のボスがやたらお目目がぱっちりしている。演じるはラウル・ジュリア。
三樹夫

三樹夫