このレビューはネタバレを含みます
12月14日ということで。
ただ、本作は、
討ち入りの前日に逃亡し、武士をやめて臆病者と罵られ、それでも生きる男のお話。
絶対オススメしないし、絶対イイ話になんてしたくないのだけど、こんな話で…と思いながら自分の特殊性癖ゆえ、大号泣してしまう。
旅立つ籠と役所広司、あの竹林のカットがもう…
そこに徐々に人が増えて行列になっていく、大石の息女として返礼をしていく桜庭ななみが、切なくも美しいのです。
段々と人から人形になっていくような、祝言なのに全くめでたくない、桜庭ななみにとっては死。
ついでに嫁ぐ先は、先輩堀北真希をかっさらった山本耕史、というメタ的にも泣けてくるのがもう…(言いがかり)
シャープさとやわらかさの同居した桜庭ななみのベストアクト。役所広司の身体のサイズを知りたくて着古しをパクって逃げる桜庭ななみ、国宝です。
北の国からであの横山めぐみ、裕木奈江を撮った杉田成道、間違いないと思うのです。