hikari

薬指の標本のhikariのレビュー・感想・評価

薬指の標本(2004年製作の映画)
3.6
小川洋子原作の小説がフランス映画によく合う。艶めかしいオルガキュリレンコと謎めいた標本作りの不思議な世界観に心ひかれ、更にホラーみも感じる作り。
靴を贈った時点で相手の女性を縛りつけてるんよな…この標本技術士SMっぽくて全然好みじゃなかった。。
靴磨きの黒人の台詞"履き心地がよくても履きすぎたらだめ。さもないと足を失うことになる。" どきっとした。
「自由になりたくないの。」と言う若いイリスが、完全になくした薬指(=自分)を標本技術士に委ね捧げてしまっているのが切ない。
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