"オールド"を観た娘が、シャマラン監督の他の作品も観てみたい、ということで久々に観た。やはり、いつの時代にも、どの世代にも、受け入れやすく作られているなぁと感心した。
私は毎回、終盤の親子の会話で大泣きしてしまうから、これまでは、あれを描くために在ると言ってもいいくらいの印象を持っていた(実際またあのシーンで一番泣いてしまった)。
でも本作が描いているのは、そんな一部分ではなく、全ての観客にとって(意識するか無意識かは別として)、自分に引き寄せて考えられるテーマなんだと改めて感じた。しかも多くの人達に何かしらの共感や心に影響を与えるのに、題材はどれも登場人物の個人的な出来事ばかりであるところにぐっとくる。
そして大小には関わらず、個人的な出来事の一つ一つこそが人生の大事件であり、最も重要なんだ。これらを大切にすることが自分自身や隣にいる人には勿論、きっと、もっと大きな正の連鎖に繋がるんだ。と、気づかないうちにポジティブなイメージを持てる。だから涙が出るのに温かさと優しさを感じるんだな。
※メモ:シアタールームpopIn Aladdin