イッソン

シックス・センスのイッソンのレビュー・感想・評価

シックス・センス(1999年製作の映画)
4.0
第六感がほとんどないのか、最後まで素直に何も気がつかずに映画を楽しんでしまった。 

いい映画だと思う。
ブルース・ウィリスの表情は多くを語る。後悔の気持ちを伝えてくる。もちろんオスメント君の潤んだ瞳も強烈だ。

お母さんのトニ・コレットがいい。
日々忙しく生きる中で、問題の多い息子を懸命に見守り悩む姿。とても感じがでている。
後半のおばあちゃんの話しになる車のシーンがしみる。おばあちゃんは一度も画面に出てこないのに姿が見える。

優れた霊能者は亡くなった人のメッセージを具体的に語り伝えることができるものだ。体験したことがあるので確かだ。
コールのシックスセンスは神様の贈り物。かなり重荷のギフトだけど。

前半は絵的にグロくて怖いのだが、それは
コールの主観的な思い込みを表現しているのかと思う。
後半はだんだん明るくなってくるのはコールが成長していくから。
マルコムが助けてくれたってこと。そのマルコムにも大きな気づきがある。

この映画は暗く始まるけれどハッピーエンドだ。マルコムは悲しみを含むが。


2回観ると、音楽がちょっと大げさかなと感じる。そしてオスメント君の演技に頼りすぎな気がする。この子役がいなかったらこの映画は成り立たないのではないか。
フィラデルフィアが歴史ある土地だったことは知らなかった。

公開当時だったか、オスメント君が来日して1人で東京の大きな書店にいたという噂を聞いた。その他、マクドナルドのてりやきバーガーが好きだとか。なぜかそんなプチ情報を思い出した。

そして、この映画の公開後、数年してスピリチュアルブームが起こる。霊能者が前世や過去世やオーラを語ることがあたりまえになり普及していく。
霊能者的に見てこの映画はどうなのか、専門家の感想が知りたいところだ。