名バイプレイヤーとして知られるボーマン・イラーニが10年以上の構想の末に完成させた作品で、初監督作品となる。
おもしろいことに、今作の脚本を手直ししているのが、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント: 蘇えりし者』などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ作品に関わってきたアレクサンダー・ディネラリス・Jrだということ。この製作体制は興味深いものの、物語自体はシンプル。
疎遠だった父と子の絆再生の物語。だれかの死によって再生される絆ってやつ。全世界共通の感動話。だからこそ、物珍しさは全くない。