このレビューはネタバレを含みます
「お元気ですかー！」「私は元気でーす！」のシーンがこんなに泣けるとは思いもしなかった。
中山美穂の一人二役（博子/樹）が光る純粋なラブロマンス。
アイドル主演でピュア過ぎって理由で敬遠してた自分がアホらしい・・・
博子は他界した婚約者が中学時代住んでいた住所に手紙を出す。そしたら同姓同名の女性から返事が来た。その女性は婚約者の元クラスメイトだとわかり、博子は樹に婚約者の思い出話を聞かせて欲しいとお願いし文通が始まる。
この文通で博子は喪失を吹っ切るきっかけを得て、樹も手紙を綴る内に亡き父のトラウマから解放されていく。
この二人の文通のみの関係性がとても良かった。
そして、博子の現恋人の秋葉（豊川悦司）なんてすが、博子の事を思っているようで強引で『さっさと死んだ奴の事は忘れて俺に振り向いてくれよ』な心情が見え透いて、何か博子とは似合わないな、最初はそう感じていました。
でも「お元気ですか〜」のシーンでの「邪魔せんときぃや、今いっちゃんええとこや」で、秋葉は本当に辛抱強く待っていたんだなぁと。
「もう、吹っ切らなあかん」の台詞も博子に向けたのと同時に、自分にも向けて言っていたのかもしれない。
博子 樹 そして秋葉、皆ピュア過ぎました。
