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Blue Moon(英題)
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『Blue Moon(英題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第75回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『ビフォア・サンセット』リチャード・リンクレイター監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品され、主演のイーサン・ホークはアカデミー主演男優賞ダークホースとして注目を集めている。

数々のミュージカルナンバーを手掛けたロレンツ・ハートをイーサン・ホークが演じている。元コンビのリチャード・ロジャースが単独で手掛けたミュージカル『オクラホマ!』の初演直後の一夜を描いている。

とにかくイーサン・ホークが素晴らしい。ロジャースへの複雑な思い、マーガレット・クアリー演じる若い女性への恋慕、さらには戦争や芸能界といったものに管を巻く。陽気な言動の下に隠された葛藤が徐々に明らかになっていく。

元コンビが単独で大成功してしまったことへの嫉妬や葛藤があからさまでなく描かれていく。

ほぼバーの店内で展開されるだけの地味な作品だが、それなりに面白く観ることができた。陽気でジョークを飛ばすハートの胸の内がその言葉や行動の端々から伝わってくるのが哀しい。

かなり地味な作品ではあるが、ホークの演技やクアリーの華が炸裂していてなかなかいい。クアリーの背が高すぎるのが面白い。『オクラホマ!』は映画版で観たことがあり、今だとちょっと評価が難しい。そうした背景知識が必要になるのでハードルは高い作品だろう。

リンクレイターの流麗な演出や展開力が光る秀作。アカデミー賞はちょっと厳しい気がするが、ホークの演技が素晴らしい。
["これは美しき友情の終焉だ"]

2025年ベルリン映画祭コンペティション部門選出作品。リチャード・リンクレイター長編23作目。フランスで『勝手にしやがれ』の舞台裏映画を撮影してカンヌに出そうとしているという噂が流れ始めた頃にベルリン入りが発表されたのをよく覚えている。作曲家リチャード・ロジャースと作詞家ロレンツ・ハートは1919年からハートが亡くなる1943年まで、多くの作品を手掛けた。映画は1943年3月31日、『オクラホマ!』の初日公演から始まる。ハートはロジャースとの共作を断り、彼がオスカー・ハマースタイン二世と手掛け大ヒットとなった作品だ。彼は公園を途中で抜け出し、祝賀会会場に一足先に乗り込んで27歳年下の文通相手と会うのを楽しみにしていた。皮肉屋でおしゃべりのハートは、顔馴染みのバーテンやピアノを弾いている休暇中の兵士などに向けて、エリザベスとの"若々しい"恋模様(性欲を隠し切れないオヂの醜さたるや!)や『オクラホマ!』のクソさについて、とにかく一方的に語り倒す。やがて、終演後にロジャースやハマースタインたちが到着すると、ハートは彼らに近付いて『オクラホマ!』を褒めちぎった後に、新作の構想をロジャースに語るが、ロジャースはハートの全てにうんざりしていた…云々。冒頭以外の全編が祝賀会のバーで展開され、メタ的にも言及される通り演劇的な構成になっている。とにかく喋り倒すハートは、その夜が『オクラホマ!』の大成功を決定付けた記念すべき夜にも関わらず、紛れもなく"主役"であり、それ以外の人間は"脇役"にすぎない。興味深いのは彼の生き方そのものがその思考に近いものであり、長年の盟友であるロジャースですら"共同主演"ではなく"脇役"と認識しているのがハートの言動から分かってしまう。一方で、彼が"脇役"として認識しているロジャースやエリザベスなども、彼のことを"脇役"として認知していることも分かってくる。それは彼自身の行動の積み重ねによって少しずつ信頼を失っていったり、そもそも性的対象として見られていなかったり、彼を主役同格と見てくれる人はほぼ誰もいないのだ。あまりにも悲しい。構成としては『カサブランカ』を土台としており、高潔な男ロジャースはレジスタンスの戦士ラズロ、ハートからロジャースに乗り換えるエリザベスはイルザ、最後までハートに同情的なバーテンはルノー署長なんだろう。そういった枠組みは上手いと思ったが、どうにもオヂ特有の自己中心的な言動と視野の狭さが脂っこすぎて受け入れ難く。カンヌに出た『Nouvelle Vague』は周囲に置いて行かれかけている若き芸術家の焦りを描いていたことを考えると、死にかけの大芸術家がなぜ死にかけなのかを端的に示した本作品と対になっているとも考えられるだろう。ちなみに、エリザベスが紹介するイェール大の同級生の青年はジョージ・ロイ・ヒルらしい。

これで2025年ベルリン映画祭コンペ部門の作品は全て鑑賞したことになる。ほとんどの作品は現地で鑑賞したわけだが、行ってまで観るほどのラインナップではなかったと思う。受賞結果も基本的に審査員に同意する。金熊なんか特にハウゲルード以外の選択肢がない。一番好きなのは『Reflection in a Dead Diamond』と『If I Had Legs I'd Kick You』だった。
sonozy
4.5
1920年代から1940年代初頭にかけてブロードウェイの黄金時代を築き上げ、「Blue Moon」「My Funny Valentine」など、数多くのジャズ・スタンダードやポピュラーソングとして愛される名曲を生み出したコンビ、リチャード・ロジャース(作曲)とロレンツ・ハート(作詞)。

リチャード・リンクレイター監督が、ロレンツ・ハートとエリザベス・ウェイランドという女性がやり取りした手紙に着想を得たという、ロレンツ・ハートにまつわる伝記的なフィクション。
リンクレイター監督作に多数出演しているイーサン・ホークが主演です。

物語は、1943年3月31日、47歳のハート(イーサン・ホーク)の長年のコンビだった作曲家ロジャース(アンドリュー・スコット)が、新しい作詞家オスカー・ハマースタインII世と組んだミュージカル『オクラホマ!』の初演を成功させた夜、ニューヨークのレストラン/バー「サーディーズ」を舞台に展開します。

アルコール依存症を抱え、すごいセリフ量で複雑な心情や物語、妄想..を語り続けるハートを演じたイーサン・ホークは、髪型や低い身長(アナログな方法で対応したらしい)も含めこれまでの印象を大きく変える名演。

ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀助演賞)を受賞したアンドリュー・スコットも良かった。

休暇中の軍人モーティがピアノを奏でるサーディーズの空気感。
味のあるバーテンダー・エディ(ボビー・カナヴェイル)
ハートが想いを寄せるイェール大学の2年生(20歳)の美しいエリザベス・ウェイランド(マーガレット・クアリー)

ロジャース&ハートの名曲の余韻と哀愁漂う読後感です。

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