ENDO

魍魎の匣のENDOのレビュー・感想・評価

魍魎の匣(2007年製作の映画)
4.0
一度も画面上に顕現しない魍魎たち。インチキ神道。代わって堅実な50年代日本の原風景とスチームパンク表現のギャップ。達磨少女は悍ましく丸尾末広、キッチュ過ぎる。厄ネタ宮藤官九郎は戦場のカニバリズムで発狂、非情でイカれたノワールな悪役。R.フライシャー『静かについて来い』みたい屋外の階段で高い所へ。ラストが消化不良なのは誰も落下しないからでしょう。でもクライマックスを特権化せず、省略するのが眞人スタイルなのかもしれない。
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