ハマボーイ

KIDS/キッズのハマボーイのレビュー・感想・評価

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)
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ティーンの時に見て、全然ぴんと来なかったのを当時の日記に記していた。
多分それは自分の環境とあまりにもかけ離れていたからだろう。

未熟な性をただただ弄ぶNYのティーンたち。
セックス、スケボー、ガールズトーク、ドラッグ、セックス、セックス。
ゆるーく流れる、なんでもない長い日常。
今思えばあの時の時間の流れ方はたしかにティーン特有だったかもしれない。

そして1度のセックスでエイズになってしまった少女(クロエセヴィニー)の心が死んでしまったような浮遊感と、無邪気にセックスを続ける連中の対比に苛々。
これはティーンに見て欲しいという意見があるけど、この映画に出てくるようなあんなやつら(1番伝えたいやつら)に、これを見て何に気付けるんだろう?と思ってしまう。そのくらいクロエの彷徨う姿が痛々しい。
実感がない、想像ができない、そんなギリギリなティーン描かせたらラリークラーク最強ね。というより当時19歳でこの脚本を描いたハーモニーコリンがリアルなのかな。
ハマボーイ

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