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Die toten Augen von London(原題)
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『Die toten Augen von London(原題)』に投稿された感想・評価

1960年代西ドイツで大流行したエドガー・ウォレス原作の犯罪映画群“クリミ映画“の代表的傑作。英ホラー「ロンドンの暗い眼」(1939)のリメイク。監督は以降13本のクリミ映画を手掛けるアルフレッド・フォーラー。主演はクリミ映画の常連ヨアヒム・フックスベルガー。脇役にクラウス・キンスキー。英題「The Dark Eyes of London」。

霧深きロンドン。夜道を歩いていた紳士が突如現れた白濁した眼球の巨漢(アディ・ベルバー)に絞殺され車で運ばれていく。死体は翌日テムズ川に浮かんでいた。同様の事件は続き、被害者たちは最近生命保険に加入したばかりの外国人でポケットには点字のメモが残されていた。スコットランド・ヤードのホルト警部(ヨアヒム・フックスベルガー)とハーヴェイ巡査(エディ・アレント)は、美貌の点字専門家(カリン・バール)に協力を依頼。昔日ロンドンを騒がした精神異常の連続殺人鬼「盲目のジャック」の行方を求めて盲人施設の院長(ディーター・ボルシェ)を訪ねるが。。。

大変面白かった。冒頭から登場する盲目の殺人鬼のインパクト(演ずるのはマブゼ博士シリーズなどの怪優アディ・ベルバー)、表現主義的な陰影の強い映像、火炎放射器にエレベーター落とし穴、巨大洗濯機といったトリッキーな殺害方法、ドクロのタバコ入れや黒猫の呼び出しランプなど小道具への拘りと、ダーク・エンターテイメントとしてのサービス精神が隅々まで行き届いている。

ミステリー要素が加えられた簡潔なシナリオがテンポよく展開し、若き日のキンスキーや盲人院長ディーター・ボルシェなど脇役たちのクセのあるルックも良い。

全編に渡って”視覚と覗き”が演出テーマとなっており、穴や隙間から覗く主観ショットが多用されている。中でも歯を磨いている口の中から視点のショットはかなりのインパクト。終盤には穴から覗く目を突き刺されるトラウマシーンもあり徹底していた。

黒手袋をはめた謎の殺人鬼と美女の死に顔は後のイタリア・ジャッロ映画に繋がるもの。ドイツ表現主義→ゴシックホラー&フィルム・ノワール→クリミ映画→ジャッロ映画へと至る映画史の重要なピースを本作で確認できた。ハインツ・ファンクによる電子楽器ジャズの劇伴はハリウッドには無いもので、こちらもジャッロ映画やユーロ・トラッシュのジェス・フランコ監督に接続しているのがわかる。

撮影はラング監督「怪人マブゼ博士(千の目)」(1960)などのドイツの名匠カール・レーブで、以降クリミ映画に欠かせない存在として活躍する。また主演ヨアヒム・フックスベルガーはクリミ映画の第一号「Der Frosch mit der Maske(マスクを被ったカエル)」(1959)以降13本に警部役で主演している。

クリミ映画はドイツ表現主義直系の犯罪エンターテイメントであり、個人的に大好物なのは必然と言える。本作を製作したリアルト・フィルムは上記「Der Frosch mit der Maske 」(1959)から「Das Rätsel des silbernen Halbmonds (銀の三日月の謎)」(1972)まで32本のクリミ映画を公開しているので少しずつチェックして行きたい。
倫敦の死眼
yts.mx/movies/dead-eyes-of-london-1961