ペコ

マネーボールのペコのレビュー・感想・評価

マネーボール(2011年製作の映画)
3.5
ジョナヒルとブラピが共演してるってだけで大満足。(*´д`*)ハァハァ
しかし私、野球にはまったく興味がありません。orz
故に戦略の何がそんなに凄いのかイマイチ理解できませんでした。orz

でも話は単純。
$114.457.768 vs $39.722.689。
カネが多ければそれだけ良い選手を雇える。つまり勝てる。そんなメジャーリーグ界にブラピが噛みつく話。
相棒は野球オタクの男ピーター(ジョナヒル)。データを武器に、戦いに挑む。

これ一応実話で、始めジョナがピーターブランド役やることに本人様が反対なさったらしい。でもそれをブラピが何とか説得して通したんだとか。てか何で反対したし。ジョナ最高じゃん。ブラピマジいい人。

ジョナも、いつものコメディ映画とは違う雰囲気で好演し、助演男優賞受賞。(のちにディス・イズ・ジ・エンドで自慢するんですね^-^)

あと野球映画だからといって、プレイシーンを期待してみると、かなり肩透かしくらいます。
私も一回目観た時、あまりのゲームシーンのなさに、あれ?何か足りないと思いました。
それもそのはず。ゼネラルマネジャーがなかなか試合を観ようとしないんだもん。笑
チームが負けてると、キレて物を破壊しまくるから球場に入ろうとしない。
聴いてたラジオも車外に放り投げた上、さらに車から降りて足で踏み潰す徹底ぶり。素晴らしい。
つまりそれだけ目標達成に対して強い意志がある人物ってことなのでしょう。

あと1番感動したのはラスト。
この映画、目標達成してやったーー!で終わりじゃなかった。かといってまた次があるよ、みたいな感じで団員たちと和気あいあいもしない。ただひたすらビリーという人物にスポット当てたまま、この人のカネ(体制側)に挑み続ける姿勢を見せて終わる。正直地味すぎ。カタルシスとかそういうものを味わいたい人は別の野球映画を見るべき。

スポーツを通して、アンチヒーロー的に挑み続けるブラピの姿勢を描いた渋〜いものでした。
また娘さんの歌が「ただ人生を楽しめばいいの、疑問を持つとつらいだけよパパ♪」みたいなセンチなメロディーで泣かせてくれる。
でも、どれだけ周りに馬鹿にされようとも、ビリーはたぶんこの先も自分の生き方を変えず、カネや体制に挑み続けるでしょう。そのせいで私生活が壊れようとも。
ビリーの孤独と明るい調子の歌に涙するラストでした。

私が昔入ってた部活動の先生も1からチームを大きくしていった方でした。理論と言葉で選手に自信を与えていくところや、設備に頼らず工夫して勝とうとする姿勢もビリーと重なり少し懐かしさを憶えたり・・・。
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