【努力、友情、勝利?なにそれおいしいの?】
スポーツゲームで勝つためには何が必要でしょうか?
弱小球団アスレチックスを「マネーボール理論」によって奇跡の再生を実現したGMビリー・ビーン。
少年漫画のようなエンターテイメントに富んだ作品ではない。
むしろ逆だ。感情より理論。
友情とか努力とかスター性とか少年ジャンプの勝利以外を全否定した物語。
よりビジネス的な理論として昇華した映画だ。「夢」から「経営」視点へ。
変革の挑戦がどれだけ困難か。ビリーの苦悩がひしひしと伝わってくる。
だからスポ根やそういった視点でみると退屈な映画であることは確かだと思う。
確かに努力すればゲームに勝てるわけではない。ジャンプでは勝てるけど。
友情があればゲームに勝てるわけではない。ジャンプでは勝てるけど。
スター性があればゲームに勝てるわけでない。ジャンプでは勝てるけど。
打率よりも出塁率を重視。
お金で選手を買うのではなく、お金で勝利を買う。
選手の将来性ではなく現在の能力。
これは紛れもなくスポーツではなくビジネスをテーマにした映画。
結局なにが言いたいかというと僕はこの作品もジャンプも好きだってことです。
603本目