バイクのスピード世界最高記録を樹立したおじいさんの実話。
アンソニー・ホプキンス演じる主人公がいつもにこやかで、ユーモアと、経験に裏打ちされた人生哲学と余裕があり、愛されやすい人柄なのもあいまって、基本的にみんな主人公に親切。
ちょっとエマ・ワトソン似な隣の家の少年、愛嬌あふれるオネエなモーテルスタッフなど、ほとんど全員がいい人なので、全編通して爽やかです。珍走団みたいなグループすら爽やか。
心や頭が疲れてて、重いものは観たくないって気分の時にはピッタリかと。
映像自体はわりとサラリと撮られており、特別凝った技法とかは使われてないのだけど、レース会場の塩平原がそもそも幻のような場所だし、その真っ白な大地の上で陽炎のように燃えたつ主人公の情熱との対比がかっこいい。
ていうかニュージーランドってヘビ全然いないんですね。オーストラリアと近いし、てっきり凶悪な毒ヘビが我が物顔で徘徊してるのかとばかり。