とぶそうや

レンブラントの夜警のとぶそうやのレビュー・感想・評価

レンブラントの夜警(2007年製作の映画)
3.6
最初の5分間が実に演劇的で、
マーティンの演技も他の映画とは違う発声の仕方をしているように見える。照明は全編を通して、レンブラントの絵画のように暗く、必要な所にのみ光があてられている。グリーナウェイお得意の感じ。
音楽がいつものマイケル・ナイマンじゃなくなって、ヴウォテック・パヴリク 、 ジョヴァンニ・ソリーマ担当になって地味になっており、そこが昔の力強さをあまり感じさせないようになっている。
マーティンはレンブラントに顔が似ている。
最後の方の箇所で、「レンブラントの告発のやり方はオランダ的というよりもイギリス的だった」というような台詞があり、そこがグリーナウェイの解釈であり、映画を撮ったきっかけだったのかなと思った。