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そこにあるべきものたち
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そこにあるべきものたちの作品紹介

そこにあるべきものたちのあらすじ

福島第一原子力発電所からおよそ7kmに位置する福島県浪江町請戸。 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、原発事故の影響で住民が県内外に避難し人口が一時ゼロになりました。請戸は今、災害危険区域に制定されて、誰も住めない土地になっています。そんな誰も住めない土地に神社が再建されることになったのです。 1300年以上の歴史を誇る苕野神社。そこには、代々受け継がれてきたものたちが存在し、住めなくなった今も、無くしてはならないと繋がり活動する人たちが集います。 この映画では、再建に関わる元請戸住民と、請戸に伝わる伝統芸能を継承する方々を取材しました。流出した神社社殿の再建を決め、心の拠り所を取り戻そうとする元住民たちの精神的復興を描く、請戸への想い、苕野神社再建への想いを綴る長編ドキュメンタリー映画です。

そこにあるべきものたちの監督

板橋基之

原題
公式サイト
https://sokoniarubeki.com/
製作年
2024年
製作国
日本
上映時間
113分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
BasicCinema

『そこにあるべきものたち』に投稿された感想・評価

demio
3.0
まず浪江町のドキュメンタリーではなく、徹底して大字「請戸」のドキュメンタリーである具体性に好感を持った。

そして請戸の復興が、浪江町の他の地区のそれとは異なる特異性は、やはり、(大平山の西側を除く)大半のエリアが津波に関する「災害危険区域」に指定され、建築基準法第39条にもとづき住宅を作ることができなくなった(人が住むこと以外で復興を目指さなければいけなくなった)ことにあると思うけど、この映画がカメラを向ける苕野神社、その再建の目的は、かつて津波災害前に"にぎわい"としての請戸の地域共同体がここにあったことの証明、一種の「標」にあるのだというメッセージが、苕野神社再建委員会の旧住民の方々からはっきりと打ち出されていたことがとても興味深かった。
併せて映画の序盤、再建委員会の方々が、請戸が災害危険区域に指定されたことについて「津波だけだったらきっとそうなっていない」「原発事故もあったからだと思う」と指摘していた場面にも、深い気づきと驚きを与えられた。原発事故の影響だと言っても、むろん、放射線量に問題であるわけではない(そんなエコロジー左翼の妄言が撒き散らされる映画ではない)。かつて災害危険区域の指定を町役場が決断したとき、住民から土地を買い上げる法的根拠を作り、原発事故によって長期避難を余儀なくされた世帯に資産回復をもたらす意図もあったことを、浪江町の元副町長が語っている(今井照『原発事故 自治体からの証言』)。なるほど、つまり災害危険地域だと言っても、それは純粋な「災害危険」性の評価ではない。政治的・倫理的な判断も複合した災害危険地域指定であった。だから、このあとこの映画に出てくる旧住民の人たちは、請戸が再び"住まう"地域共同体になることを諦めていない、それは理論的に可能なはずであると前提した言辞を幾度もこぼしてくる。映像よりも、やはり請戸に当事者性を持つ人たちの字数少なに示される意思の一つひとつに驚きと輝きがあった。

映画への不満を一つ言うなら、苕野神社の新たな宮司が「地域の復興なくして神社の再建はない」と、地域と神社の連動関係を語っていた(そこにも感銘を受けた)。それなら苕野神社以外にも、さまざまにいま胚胎し、芽を出しつつある請戸地区の"にぎわい"を、より多角的にえがくことはできなかったのかと感じた。そのうえでの3時間半なら、納得ゆく上映時間に感じられたのに。
『そこにあるべきものたち』。

時間をかけて、慌てず、誠実に作られていて、板橋さんの人柄と緩やかさが皆を安心させ、素直なカメラが素晴らしく、「押し付けた劇的」のないカットが積み重なっていて素晴らしいですね。
この先、100年後にも見返す価値ある作品になっていると思います———犬童一心 (映画監督、CMディレクター、脚本家)

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