キアロスタミやパナヒのような会話劇。
脚本が絶妙で、演技やショットの構図や編集の妙もあり観客を飽きさせない。
重要なのが、主人公の二人の背景にある暴力革命の失敗という歴史と、その歴史の中で忘れられたり語られなかったりする個人的な出来事。
軽妙な会話を楽しんでいても政治は常にどこにでも存在するので、すぐに重苦しさが会話を支配してしまう。

ペルー映画祭3。

長い別居の末に離婚を決めた2人の男女。
十数年振りの再会から始まり、ほぼ2人の会話のみでお互いの現在や過去が語られていく。
そして、いつの間にかサスペンス色を帯び…。

ラストがやるせなかった。