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チャーリーズ・エンジェルのmitakosamaのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)
3.1
グッモーニンエンジェル!グッモーンンチャーリー!

70年代のテレビシリーズを映画でリメイクした今作。
チャーリーという謎の男にスピーカーから命じられ、女子3人組の“エンジェル”がスパイ活動を行い事件を解決するという物語。基本フォーマットはこれだけ。
70年代のテレビシリーズが割とセクシー系美女だったのに対し、今作はかなりコケティッシュな3人組になった。
というかオリジナルのエンジェルってもっとケバかったよね。当時で言えばキャサリーン・ゼタ・ジョーンズとかの方がイメージに合っていたのに。

でも今作は敢えてのミスマッチを狙ったんだろうな。
リーダー格のナタリーにキャメロンディアス。ディランにドリューバリモア。アレックスにルーシーリュー。
明らかにルーシーリューは度を超えたミスマッチだったよ。人種を交えて多様化したかったのだろうが、アンバランスにも程がある。明らかにミスキャストだと思ったし、今もその印象は変わらない。

ついでに、キャメロンもガリッガリであんまり魅力無かったなー。元々モデル出身で細いのは変わらないが、メリーに首ったけの頃から早くも劣化してたよ。

劇中で色んなコスプレするが、全体的に凄いイタい。チロリアンには頭抱えたよ。

この3人の中ではドリューだけが膨よかで可愛かったな。本人のバッドガールっぷりと役がシンクロしていたし。
依頼主とドリューが良い仲になっちゃうけど、実は…みたいな話。ドリューの性欲の強そうな感じがタマラン。

しかし、今作が与えた影響はもっと違う所にあると思う。
90年代末からハリウッドは香港からアクションのスターやスタッフが一気に流入した。香港がイギリスから中国に返還されたからね。ハリウッドに香港式ワイヤーアクションやカンフースタイルが大きく採用されるようになりブームになったが、ある意味、今作こそがその集大成だと思うのだ。

何故なら、今作によりアクション俳優の必然性を終わらせたから。ワイヤーのスタッフと合成技術と派手にやられる演技の上手いヤラレ役がいれば、アクションスターに格闘技の経験値や運動神経の良さも不必要になった。
キャメロンもドリューもルーシーも絶対運動神経悪そうじゃん。でも映像的にアクションスターにする事に成功しちゃった。
コレは善くも悪くもアクション映画の一時代を終わらせたんだよ。そういう意味で映画の歴史的に価値のある1本だと思う。
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