KenzOasis

男と女のKenzOasisのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.0
不倫とか浮気とかそういう類の恋愛を「大人な恋愛」とか言いがちな昨今ですが
これはれっきとした大人な、落ち着いたトーンのラブストーリー。

悲しい過去を背負いながら、独り身で子どもを育てる二人が少しずつ惹かれ合う。
主人公の二人が立派にしゃんとしてるあたりもスゴく良くて、こういう恋愛がしたいと思った。それはどうでも良い。

劇的な何かがあるわけじゃないし、何だったら映像と音楽が心地良くて眠たくなるレベルだが
シーン一つ一つが綺麗で、感情も見えてくるのが素敵な一本。

ご注文は?と聞かれて「部屋を一室頼む」と答えるシーンが印象深い。まさにこのシーンが大人気脚本家の中園ミホさんを脚本家に駆り立てた(アナザースカイで言及)。

クロードルルーシュ監督のインタビューやドキュメンタリーも観てみた。監督独自のこだわりと考えを投影した一本になってるなあとしみじみ感じる。

僕を映画好きに駆り立てた作品は数あれど、生き方に結び付く作品はまだかなあ、、、
いつの日かの出会いが楽しみになりました。

映画って良いものですね。
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