tanaka

HEROのtanakaのレビュー・感想・評価

HERO(2007年製作の映画)
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過去記録。公開当時、家族で劇場まで観に行きました。とある傷害致死事件と、その背後に潜む政治家の汚職に挑む久利生と東京地検城西支部の面々の活躍を描きます。本作に先立ったスペシャルドラマで描かれた、タモリ演じる花岡との因縁も見所です。

鑑賞から10年以上過ぎましたが、久利生の台詞で未だ忘れられないものがあります。

「被害者には最愛の婚約者がいた。彼女は知りたいはずです。どうして最愛の人が死ななければならなかったのか。(中略)これは里山さんと言う人の、命の重さを知るための裁判なのです。」

これ、赤城さんが自殺に追い込まれた事件に重なりません?総理大臣の不祥事(ほぼ100%黒)が原因で、誠実な財務省職員が罪をなすりつけられ自殺に追い込まれた。彼の奥さんは民事訴訟を起こし、安倍首相、麻生財務大臣に説明を求めています。しかし、この2人にまともに取り合う態度は無く、メディアも報じない異常な状態が続いています。しかしながら、もっと異常なのは、本作で感動できる心があるにも関わらず、現実の問題を容認している我々市民の態度だと思います。国家によって1人の人間の命が踏みにじられた現実にも、関心を持たれる事を切に願います。

因みに、最近、自身でも政治色の強いレビューが多くなってる自覚があります。苦手な方はフォロー外される事をお薦めします😇😇😇
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