主人公ロバートの自宅は、フェイシズで見たカサヴェテス監督自身の自宅だ。写真が沢山貼ってあるバーカウンター、登場人物がよく上り下りする狭めの階段(ロンドンやアムステルダムによくある間口が狭い一軒家の階段を思わせる)、ステンドグラスのランプシェードのライトなどなど。あんな素敵な自宅で撮影したら、よい映画が撮れるに決まっているような。
メンタル不安定なジーナ・ローランズ、大人になりきれない乱痴気騒ぎするカサヴェテスと過去の作品の集大成を見ることができる。
前半、カサヴェテスが訪れるカラービーズのジャラジャラが垂れ下がるナイトクラブのシーンが特に美しくて好き。